乗馬に必要な乗馬用キュロット おすすめの選び方|乗馬用品選びを専門店のプロがお手伝い

キュロットの選び方

乗馬に必要な乗馬用キュロット おすすめの選び方

乗馬に必要なキュロット キュロット一覧はコチラ

楽しい乗馬の第一歩は、自分の身体に合った乗馬用品を揃えることから始まります。馬と心を通わせ、一体となって大地を駆けるあの爽快感。そのかけがえのない体験は、ライダーと馬との正確なコミュニケーションがあってこそ成り立ちます。ヘルメットが頭部を守り、ブーツが脚の扶助を伝えるように、乗馬用品はそれぞれが重要な役割を担っています。
その中でも「キュロット」は、騎乗時の快適性、安全性、そしてパフォーマンスを大きく左右する、まさに「人馬の接点」となる重要な装備です。ジョセスでは、知識と経験が豊富な専門スタッフが、お客様一人ひとりのレベルや目的に合わせて、安全で楽しい乗馬ライフを実現するための最適な「キュロット」選びを、心を込めてお手伝いします。
乗馬用品専門店ジョセス本店

乗馬用キュロットとは?

乗馬用キュロットとは、乗馬のために特別に設計された専用のズボンのことです。単なる「乗馬用のズボン」ではなく、騎乗者の動きを妨げない優れた伸縮性、鞍との摩擦に耐える高い耐久性、そして騎座を安定させるための特殊な滑り止め加工など、多くの機能が詰め込まれた高機能スポーツウェアと言えます。身体にぴったりとフィットするスリムなデザインが主流で、騎乗中の脚の動きを妨げず、馬への指示(扶助)を正確に伝えることを助けます。

一般的なズボンとの違い

「手持ちのジーンズやストレッチパンツではダメなの?」と考える方もいるかもしれません。しかし、乗馬用キュロットと一般的なズボンとでは、その設計思想が根本的に異なります。
比較項目 乗馬用キュロット 一般的なズボン(ジーンズなど)
素材 伸縮性、速乾性、耐久性に優れた専用素材 伸縮性が低い、または一方向にしか伸びない。乾きにくい。
縫い目(シーム) 鞍やブーツと擦れる内股部分に縫い目がない、またはフラットな縫製 内股に硬く分厚い縫い目があり、股擦れの原因になる。
グリップ力 鞍に接するお尻や膝の内側に滑り止め加工(革やシリコン)が施されている 滑り止め機能はなく、鞍の上で滑りやすい。
裾の処理 ブーツの中でごわつかないよう、マジックテープや伸縮素材で足首にフィットする 生地が厚く、ブーツの中でごわつきや不快感の原因になる。
フィット感 身体のラインに沿った立体裁断で、騎乗姿勢に最適化されている 日常生活での動きやすさが基本で、騎乗姿勢では膝や腰が突っ張ることがある。
耐久性を滑り止めがついていて上手に馬に乗りやすく、ストレッチが効いていて動きやすくフィットしたデザインが多いです。

乗馬用キュロットの重要性

乗馬用キュロットは、上達を目指す上で極めて重要な役割を果たします。それは単なる「正装」ではなく、上達をサポートするための機能的な「道具」なのです。
  • 役割①:滑り止めによる騎座の安定  キュロットに施されたグリップは、鞍の上で騎座を安定させ、無駄な動きを減らします。これにより、騎乗者は馬の動きに集中しやすくなり、バランス感覚を養う助けとなります。ベテランライダーからは「キュロットのグリップがなければ落馬していた」という声が聞かれるほど、安全面においても重要な機能です。
  • 役割②:正しい扶助の伝達  身体にフィットし、内股に余計なだぶつきがないキュロットは、ライダーの脚の動き(扶助)をダイレクトに馬へ伝えます。これにより、馬はライダーの意図をより正確に理解することができ、人馬のコミュニケーションが円滑になります。
  • 役割③:身体の保護と快適性の維持  内股の縫い目をなくすことで股擦れを防ぎ、耐久性の高い生地で鞍との摩擦から肌を守ります。キュロットは高価なズボンではなく、「下半身全体を保護し、パフォーマンスを向上させる高機能サポーター」と考えるべきでしょう。
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Q:ジーパンや細身のズボンでは本当にダメ

A:体験乗馬の1回だけであれば許容されることもありますが、
継続して乗馬を習うのであれば、おすすめしません

その理由は、内股の硬い縫い目が鞍に圧迫されて激しい痛みを引き起こしたり、生地が滑ることで騎座が安定せず、かえって落馬の危険性が高まったりするためです。また、高価な鞍を傷つけてしまう可能性もあります。安全に、そして効率的に上達するためにも、早い段階で専用のキュロットを準備することをおすすめします。
将来的には、多くの競技会で白キュロットの着用が「正装」として義務付けられています。競技会への出場を目指すのであれば、いずれは必ず必要になるアイテムです。
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乗馬キュロットの種類について

乗馬キュロットは、鞍に接する部分に施された滑り止め加工の種類によって、大きく3つのタイプに分けられます。それぞれの特徴を理解し、ご自身のレベルや目的に合ったものを選びましょう。

キュロットの種類・特徴

滑り止めは、鞍との摩擦が最も大きい「お尻」と「膝の内側」に付けられています。この滑り止め部分(グリップ)の素材や範囲によって、乗り心地や機能が大きく変わります。

尻革/フルグリップ

お尻から太もも、膝の内側まで、鞍に接する広範囲にグリップ素材が付いているタイプです。鞍との接地面が最も広く、非常に高い安定感が得られます。
  • グリップ力: ★★★(非常に高い)
  • 安定感: ★★★(非常に高い)
  • おすすめのレベル: 初心者〜上級者
  • 特徴: 騎座が滑りにくく、馬上で姿勢を保ちやすいため、特に騎座が安定しない初心者には絶大な安心感をもたらします。馬場馬術のライダーに最も人気のあるタイプです。
おすすめの尻革・フルグリップキュロットを選ぶ
乗馬キュロットの中にも複数タイプがあります。 その中でも一番人気の高い「尻革・フルグリップ」キュロットをご紹介しましょう

膝革/ニーグリップ

膝の内側の部分にのみ、グリップ素材が付いているタイプです。お尻周りにはグリップがないため、鞍の上での自由度が高いのが特徴です。
  • グリップ力: ★★☆(膝部分は高い)
  • 安定感: ★★☆(尻革よりは低い)
  • おすすめのレベル: 中級者〜上級者
  • 特徴: 障害飛越(ジャンピング)競技では、ジャンプの瞬間に膝で馬体を挟んでバランスを取る(ニーグリップ)ため、このタイプが好まれます。お尻周りの自由度が高いため、前後への動きがスムーズに行えます。
https://www.jothes.net/contents/jobayohin/choice/culotte/731/

共布

グリップ素材を一切使わず、キュロット本体と同じ生地(共布)を内股部分に当てて補強した、最もシンプルなタイプです。
  • グリップ力: ★☆☆(ほとんどない)
  • 安定感: ★☆☆(低い)
  • おすすめのレベル: 上級者、または肌が敏感な方
  • 特徴: グリップに頼らず、自らのバランスと騎座で騎乗することを求められるため、上級者のトレーニング用として使われることがあります。また、革やシリコンの感触が苦手な方、肌が敏感な方にも選ばれています。

革とシリコンの違い

グリップ部分の素材は、伝統的な「革タイプ」と、近年主流の「シリコンタイプ」に大別されます。それぞれのメリット・デメリットを比較してみましょう。
シリコンの模様や面積によりグリップ力の強弱が変わってきます。
革タイプは厚手でごわつくので、よく伸びてフィット感が良いシリコンタイプが人気です。

革タイプ

昔ながらのキュロットに採用されているタイプで、素材は本革ではなく、スエード調の人工皮革(クラリーノなど)が一般的です。しっとりとした自然なグリップ感と、高い耐久性が魅力です。使い込むほどに身体に馴染んでいく感覚があります。

シリコンタイプ

近年の技術革新により登場した新しいタイプで、生地の表面にシリコン素材を様々なパターンでプリントしています。革タイプに比べて非常に強いグリップ力を持ち、生地自体の伸縮性を損なわないため、抜群のフィット感と動きやすさを両立しています。デザインの自由度も高く、現在最も人気のあるタイプです。ただし、シリコンのグリップ力は非常に強力なため、フルグリップ(尻革)タイプでは、あえてシリコンの面積をドット状にするなどして、グリップが効きすぎないよう調整されていることがほとんどです。
シリコンタイプはシリコンの面積を多くするとグリップ力が強くなります。
シリコンはグリップが非常に強いので、あまりシリコン面積を多くするとグリップ力が強くなりすぎて乗りにくくなります。
フルグリップタイプ(お尻から膝内側までシリコンのタイプ)はシリコン面積を抑制しています。
ニーグリップタイプ(膝内側のみシリコンのタイプ)はシリコンをベタ貼りしており、かなり強力なグリップ力があります。 ニーグリップタイプは障害飛越向けなので、膝だけで体全体を支える必要があり、膝に強力なグリップ力が出せるようなつくりになっています。
※一般的にはこのような傾向になっていますが、製品によっては例外もあります。
MEMO:シリコンと革どっちが丈夫?
両方をはきつぶしたことはないので、詳しくは分かりませんが、 両方ともたいして変わりはないかと思います。 見た目に変わらないのは革かと思います。シリコンは使い込んで消耗すると部分的にはがれてなくなったりしますので。 ただ、商品や形状にもよるかとおもいますが、シリコンのほうも相当穿かないとはがれ等はおきてこないです。
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おすすめの選び方

初心者におすすめ

乗馬を始めたばかりで、どのキュロットを選べば良いか分からないという方には、以下のポイントを考慮することをおすすめします。

一番オーソドックスな「尻革/フルグリップ」タイプ

迷ったら、まずは「尻革/フルグリップ」タイプを選びましょう。特に、近年主流「シリコン・フルグリップ」**が最もおすすめです。
  • 理由: 初心者のうちは、馬上でのバランスを取ることに集中し、騎座を安定させることが最優先課題です。フルグリップタイプがもたらす強力な安定感は、恐怖心を和らげ、正しい姿勢を学ぶ上で大きな助けとなります。価格、機能性、使いやすさのバランスが最も取れており、最初の1本として最適です。
価格面、耐久面、メンテナンス、使いやすさ、がベスト

コットンニット素材で伸縮性に優れ、動きやすくなっています。
・体にピッタリとフィットしたデザイン。
・足首部分がエラスティック素材で快適な履き心地。
・ポケット:右側1箇所ファスナー付
・工場からの直接仕入れで、品質はそのままにこのお値段を実現しました
・乗馬ビギナーや、デザインにこだわらずお値段重視の方におすすめです

カラーバリエーションを求めるならコレ

抜群に乗りやすいシリコングリップのキュロット。
従来の合皮タイプに比べ、グリップ力が大幅に向上し、ごわつきがなく、伸びやすい。
通気性や吸汗性も高いシリコンタイプはこれからの乗馬キュロットのスタンダードです。
・コットンニット素材で伸縮性に優れ、動きやすくなっています。
・体にピッタリとフィットしたデザイン。
・足首部分がエラスティック素材で快適な履き心地。
・ポケット:右側1箇所ファスナー付
・工場からの直接仕入れで、品質はそのままにこのお値段を実現しました
・乗馬ビギナーや、耐久性にはこだわらずお値段重視の方におすすめです

強力なグリップ力の「膝革/ニーグリップ」

ある程度騎乗に慣れ、障害飛越のレッスンに進むようになったら、2本目のキュロットとして検討してみましょう。
  • 理由: 障害飛越では、お尻をサドルから浮かせてバランスを取る姿勢(ツーポイント・シート)を多用します。この際、お尻部分のグリップがない方が動きやすく、膝のグリップでしっかりと身体を支えることができます。尻革タイプとの乗り心地の違いを体感してみるのも良い経験になります。
強いグリップ力と高いフィット感で安定。

ニーグリップキュロットで迷ったらこの商品。使いやすい定番デザインだから1枚は持っておきたいアイテムです。
シリコンの強力なグリップ力で、膝だけでも十分に姿勢を安定できるニーグリップは、激しい動きもきっちりサポート。

ハミや蹄鉄のデザインプリントが入ったシリコンがチラリと見えて、さりげなくおしゃれ。
地味すぎず派手すぎない上品な雰囲気のキュロットだから、流行に左右されずコーデにもあわせやすい、長く使える定番アイテムです。

お肌に優しい「共布」

革やシリコンの素材が肌に合わない、アレルギーがあるといった方におすすめです。
  • 理由: グリップ素材による肌への刺激がないため、敏感肌の方でも安心して着用できます。ただし、グリップ力によるサポートは得られないため、騎座の安定にはより技術が求められます。
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